新潟や秋田の川に鮎釣りに出かけたときでさっとやりたい電視観望。
空が暗いので、鮎釣りの合い間のお気軽撮影 : 追い星 (livedoor.blog) 電視観望がうまくいきそうな予感がします。撮影より手軽に星空を楽しみたいです。
自動導入化高速GP使います。詳細は別途。

今までは、a7sを使っていたのですがソフトのサポートが強力なCMOSカメラASI294proを導入しました。軽量の機材で短時間にサクッと楽しむを狙います。
センササイズがフォーサーズで19mmx13mmとほぼフルサイズの縦横半分なので、
短焦点のシュミットニュートン140SSを引っ張りだしました。口径140mm、焦点距離500mmです。
この140SS、撮影用に改造しようといろいろやってきましたがその都度頓挫。これで4回目のチャレンジになります。
まずは光軸合わせをやり直します。リベンジ成るか?

ざっと過去の経緯。
2005年 140SSをヤフオクで入手
ヤフオク140SS
無改造140SS APS-C 周辺減光が大きく端でパックマンパックマンイラストのようなコマが盛大に出ます 
無改造140SS_APSC
購入の動機はNIftyで田中氏のシュミットニュートンの撮影用への改造の記事がありこれに挑戦しようと思ったことです。http://www5f.biglobe.ne.jp/~kztanaka/flatsc.html
2006年 田中式に改造 L-700mm鏡筒に換装して補正板を200mm前に出しました。
タナカ改造
接眼部
初期アイピース部
補正板を前に出したのに合わせ、補正レンズ(コマコレ)f=330mmを追加しました。
撮像はAPS-Cでしたが、蹴られとゴーストがひどく一度目のギブアップ。
周辺減光のとコマ。
右下の星はコマが出てます。右下には無く片ボケ状態
初期周辺減光APSC

2度目  2016年 2月
ゴースト回避のため純シュミット化 けられ回避のため斜鏡径を大きくしました。接眼部の穴も38mmに広げました。 
カメラはフルサイズa7s 片ボケひどい ゴーストも出てます。

けられ改善口径広げ

シリウスでのゴーストの様子 カメラはA7S 中央切り出し ピンボケ時の目玉は斜鏡とサポートによるもの。これがパックマンの遠因です。
ゴーストシリウス1602_DSC1887-2

片ボケ 左は良いが、右は片ボケパックマンイラストまたまたパックマンの逆襲
片ボケ2016

3度目 2017 11月 
純シュミットを止めて田中式に再挑戦
片ボケは光軸が合っていないためと思いいろいろやりましたが再再度挫折。

4度目 2022 今回。始めてから17年目。
フォーサーズ用なら周辺減光も許容範囲かもとリベンジです。
コマコレ効果 
上から 
コマコレ無し
f330mmレンズ 凸後ろ レンズ向き逆だった。
f330mm 凸前 これが最良、片ボケはまだ残ってます。
140SSレデューサ効果
片ボケ対策
今までの失敗は、そもそもなぜ片ボケが起きるのかとその対策がちゃんとわかっていなかったからです。光軸をきちんと合わせればいいだろうという程度の理解でした。

片ボケが起きている図。
片ボケ図
普通のニュートン鏡では
光がセンサーに垂直に入射するように主鏡と斜鏡の傾きを調整すれば光軸合わせは完了です。
ところがシュミットニュートンでは補正版があるのでちょっと条件が厳しくなります。
例えば斜鏡の位置が点線のところにあると
ニュートン鏡では主鏡の光軸を点線のように傾けることでの光軸は合いますが、シュミットニュートンではこうすると主鏡と補正板が平行でなくなるので片ボケ(あるいは収差)が発生するようです。
なので斜鏡を
主鏡中心軸上で左右に動かして最良点を探ってみます。
最終的に4度目の写真から斜鏡を0.5mm筒先側に移動し、コマコレもf=250mm(AC4)に。
ASI294proで明るいシリウスを写してみました。
焦点距離は500mmから440mmほどになってその分明るくなりました。
星像は無改造から見ればだいぶ改善しました。電視観望には使えそうですが、
ゴースト(10時方向)、周辺減光では不満が残ります。
mini140SS200mmコマコレ38mm前f438mmASI294Capture_00010